2019年02月01日

〜月に届く響き〜 Moon Jazz Bass

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「月に届く響き」というのは、株式会社ムーンギターズ社長 山﨑等さんの名刺に書かれていた言葉。

ぼくが最初にはじめた楽器はエレクトリックベースだった。
高校生の頃、大学生の兄がドラムを始め、その影響で音楽をやろうと思った。
家にあった楽器は古いフォークギターだけで、一番上の弦が切れてなくなっていた。
バンドをやっている友人から聞いた情報に「ベースというのはギターの下4本とチューニングが同じ」というのがあった。
それで、上から2本目の弦も外して、ベースのフレーズを弾いてみたりした。
当たり前だけど全然違う気がして、高2の冬休み、年賀状配達のアルバイトをして、エレキベースを買った。
アイドル雑誌「明星」の最後のページに通信販売の広告があり、そこに出ていたベース。
確か「ハリー」というロゴが入ったプレシジョンベース。一番安いやつで値段も覚えている。1万6900円。
その頃聞いていたのは爆風スランプとかカシオペアとか。
そのプレベでチョッパー(スラップ奏法のことを当時はそう呼んだ)の練習ばかりしていた。

話は数年飛び、大学2年生でジャズ研サークル(モダンジャズ研究会)に入ってコントラバス(=ウッドベース)を弾き始める。
その直前まで弾いていた楽器がMoonのジャズベースだった。
ウォルナットの焦げ茶のボディーにパーツが金色のやつ。確かVictor Bailey(ビクター ベイリー)さんが当時使っていたモデルに似ていた。
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ジャズ研ではほとんどコントラバスだけを弾くようになり、数年して手放してしまった。
確かお金がなくて売ったのだと思う。

その後は基本コントラバスだけで、小樽時代にはイベントやサポート演奏などでエレクトリックベースを弾く機会がたまにはあったけれど、自分の楽器を持ってはいなかった。

それが、近年ご縁があって、Moon のサポートをいただき、またエレクトリックベースを弾いている。
Moon Jazz Bass だ。色も気に入っている。
少しずつエレクトリックベースでの仕事も増えてきている。
何より、若い頃からサウンドにもブランドにも愛着がある Moon の楽器というのがとても嬉しい。
光栄なことにMoonのウェブサイトにもMoon Playerとしてご紹介いただいている。
(山﨑社長、誠にありがとうございます。)

最初の話に戻ろう。
「月に届く響き」という言葉にはっとさせられた。
物理現象としての「音」は空気のない宇宙空間は伝わらないけれども、「音楽」にはそれだけじゃない何か、しかもとても大事な、もしかしたら月にも届くような何か、がある。「響き」は時空を超えることさえ出来る。
ぼくもそういう音楽を目指している。

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エレクトリックベース用のアー写(アーティスト写真)は、自宅の小さなリビングで、iPhoneで妻が撮影したもの。↑この写真は笑っちゃって不採用になったやつ。

P.S. 次にMoonのジャズベースを弾くライブは3/21 祝日 昼 HABUBAN@cooljojo です。

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2019年01月29日

チェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド』

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以前から観たいと思っていた演劇カンパニー「チェルフィッチュ」
その舞台『スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド』 東京公演を体験してきた。
2014年に初演されて世界13カ国を巡った演目『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』が再演出されたソリッドになったバージョンとのこと。
タイトルのビジュアルにもあらわれている通り、コンビニエンスストアの過剰さや空虚を描く作品。

舞台は住宅街にあるコンビニ。登場人物は、店長、2人の男性バイト、SV(本部から派遣されるスーパーバイザー)、新人バイト女性の水谷さん、ちょっと変なクレーマー客、そして毎晩アイスを買っていく女性客の7人。
バイト同士のやりとりや、SVからのパワハラや、変なクレーマーの対応など、コンビニでいかにもありそうな些細な出来事がコミカルに描かれる。

特徴の一つが、台詞に含まれるノイズ。
「あ、ていうか、、、あの〜よくあるじゃないですかぁ。文章みたいに主語とか述語とか、、、そういうのって、しゃべってる時には結構ばらばらっていうか、、、、まあ、言葉の順番っていうか、SVOCでしたっけ?、例えばそんなことはそんなに考えないでしゃべってるけど意味は通じるっていうか、、、」
というような(あまり上手く表現できないっ)、実際の会話には当たり前に含まれる文脈の乱れ(=ノイズ)が多用され、それが不思議なリアリティをもたらすのだ。
でそれに加えて、動きと音。
役者は、台詞とはほぼ関係のない、でも時に微妙にリンクしたり、時にまったく逆方向だったりする、ダンスともジェスチャとも運動とも何とも言えない謎な振付で動きながら、そのノイズまみれのリアルな台詞を話す。しかも全編通じてキース ジャレットによるバッハの「平均律クラヴィーア」と同期しながら。
音楽のシリアスさが相まって、笑いを誘う。
なんかくせになってしまいそうな、変な動きと妙にリアルな台詞。

コンビニに代表される消費社会や労働への風刺と愛憎がごちゃ混ぜになり、どこか特定の立場に感情移入するというよりも、その全体的な「ばかばかしさ」によって、観る者を超越的な視点(それは神か、あるいはコンビニか、、)に立たせる。
ここには、体験することでしか味わえない面白さがある。

終演後にはチェルフィッチュ主宰の岡田利規さんと、「コンビニ人間」の作者である小説家 村田沙耶香さんのトークも。
村田さんのコンビニ体験話からにじみ出てくるコンビニ愛にほっこりする時間。

帰り道にコンビニに寄ったことは言うまでもない。

(2019年2月3日まで三軒茶屋のシアタートラムにて上演中)
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2019年01月01日

賀春 2019

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明けましておめでとうございます。

画像は(もう)昨年夏に都内某所でふと撮られたスナップ写真ですが、窓に書かれている言葉「Where will your next trip take you ?」が象徴的で気に入っています。きっと宇宙を旅している父からのメッセージです。(^▽^)(cf. 「インターステラー」)

今年はどんな旅が待ち受けていることでしょうか。楽しみです。

皆様の1年が素晴らしい旅となりますように!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

飯田雅春

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2018年12月28日

【WORKS】新澤健一郎

2017年の出会いから幾度かののライブセッションを経て、2018年初にドラマー ジーン ジャクソンとのトリオでレコーディング。
2018年4月にリリースされたCDが「Standars And Me / 新澤健一郎」
リンク先は試聴が出来る配信サイトです。


2018年11月、ドラムに石川智を迎えた新たなトリオ「新澤健一郎 Perspective」も始動。

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2018年12月22日

【WORKS】葭葉愛子Trio


YOSHIBA Aiko Trio Digest Movie

葭葉愛子さんのオリジナル曲を中心に自由な即興演奏を繰り広げるピアノトリオ
葭葉愛子 Piano
飯田雅春 Bass
服部正嗣 Drums

動画収録曲
0:00 Scattered chopped cabbege / Aiko Yoshiba
0:38 Ida Lupino /Carla Bley
1:32 Etude for Eldar / Aiko Yoshiba
2:06 Perfume / Naoki Isobe
2:23 joyful joyful (ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章の主題旋律(歓喜の歌))

Live at 表参道 Zimagine 2018.12

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