2018年10月02日

「流れとかたち」

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「流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則」
エイドリアン・ベジャン& J. ペダー・ゼイン
Adrian Bejan, J. Peder Zane

万物のデザインは「コンストラクタル法則」に従い、流れがより良くなるかたちに進化してきている。
河川の流れ、樹木、人間の血管、雷の樹状構造などの事例から始まり、生物、無生物、そして社会、経済、文化、情報までを視野に入れた論は超刺激的。
これは今後幅広く世界に影響与えることになるのではないか。

(さて、音や音楽はどうだろう)

内容に加えてもうひとつ驚いたのが、解説の最後に紹介されている本書の編集者が大学ジャズ研の後輩、和泉仁士くんだったこと。嬉しい。いい仕事してますねー!

by iidamasaharu : 23:55 | コメント (0)

2018年07月01日

「メビウス」 園崎未恵 × 土性正照

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すごい舞台を観た!
園崎未恵さん、土性正照さんの2人芝居「メビウス」
2人の役者の表現力でここまで観るものの心をつかみ、揺さぶりをかけられるとは。。

園崎さんとはナレーションや朗読といった、声での表現でご一緒頂いていますが、今回は渾身の女優 園崎未恵を堪能しました。いやあ、参りました。すごすぎ。笑った。泣いた。
脚本や演出も良くて照明音響効果も絶妙なのですが、とにもかくにもあの内容をあのレベルで具現化できることに驚愕。
土性さんも素晴らしかったです。

同時に、ここまで役者の力を引き出せる優れた作品でもあるのでしょう。

#ガイアクルー #メビウス #園崎未恵 #土性正照

by iidamasaharu : 23:42 | コメント (0)

2018年06月10日

「落合陽一、山紫水明 ∽ 事事無碍 ∽ 計算機自然」展

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神宮前で開催されている「落合陽一、山紫水明 ∽ 事事無碍 ∽ 計算機自然」展 を見てきた。

科学と侘寂

写真あげたものの他に、イルカの音声から生成する波紋や、プラズマで作る虫の声とか。

アナログとデジタルが溶け合う領域。

とても好きな世界観。
この先に見えて来るものは、音楽や宇宙の秘密と共通のものだろうと思う。

6/28までやってます。入場無料。
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by iidamasaharu : 18:56 | コメント (0)

2018年02月25日

無意識を知るための2冊「しらずしらず」「ブレイン プログラミング」

「しらずしらず / レナード ムロディナウ」

サブタイトルに「あなたの9割を支配する無意識」と書かれているように、ぼくたちの人生は無意識の影響を多大に受けている。
心理学の世界でもかつて、ユングやフロイトが無意識について多くの考察を行った。それはとても魅力的で、多方面に影響を与えたが、その手法が内省、行動の観察、夢などを通じたものであったため、漠然とした結果しか得られなかった。簡単に言うと、「科学と言ってよいのか微妙。何でもかんでも父親殺しや性的な願望に結びつけすぎ」(個人の感想です)みたいな。
しかし今日ではfMRIを用いて、脳の各部位の活動を捉えることが出来るようになり、無意識のしくみが科学的に明らかになってきた。
「脱フロイト化する心理学」「記憶は無数のでっち上げで出来ている」「作り笑いは無意識には通用しない」「幸せなふりで幸せになる」など、多くの興味深いトピックがたくさん。

「ブレイン・プログラミング / アラン・ピーズ & バーバラ・ピーズ」
前書が無意識のしくみについての本だったのに対し、こちらはその無意識をどのようにしてコントロールして、夢を実現するかについての本。著者は「話を聞かない男、地図が読めない女」の夫妻。
脳には、意識と無意識をフィルタリングする、RAS(網様体賦活系)という仕組みがあるらしい。
脳が処理する情報量は毎秒4億ビット。そのうち意識的に処理される情報は2000ビットに過ぎないという。99.9999%はぼくたちが知らないうちに脳が処理してくれているというわけ(脳に感謝しなければならない)。
そしてその無意識レベルの脳の力はとても大きい。大雑把にいえば、人は無意識下で望んでいるものを見ていて、その繰り返しにより、それらは現実化する。
この無意識レベルのコントロール対象に、自分が実現したいことをプログラミングして、インストールすれば夢が叶う。そのために、自分の望みと目標をはっきりさせて、計画を立てて小さく切り分けて、紙に書き出し、恐怖や不安を克服し、などなど、具体的な方法が書かれている。
最初と最後にはナポレオン・ヒルのこの言葉が引用されている。
「頭の中で考えたことを、心から信じられるなら、人はそれがどんな事でも達成できる。」

実現したい「何か」がある方に、おすすめの2冊です。

by iidamasaharu : 19:21 | コメント (0)

2018年02月06日

「歌うネアンデルタール・スティーブン ミズン」

「歌うネアンデルタール ―音楽と言語から見るヒトの進化/スティーブン ミズン」

近年、「コトバがどのようにしてウタになるのか?」とか「コトバとオトとウタの関係」というようなことが気になっている。
すると必然的に、言語の起源、音楽の起源、聴覚と人類の進化、というテーマに行き当たる。

音楽の起源に関して、これまでの主要な説では、音楽は言語の副産物つまりコトバのおまけのような位置づけとされる事が多かった。
そしてその目的が性的なものであるという話もよく目にしたが、それらはどうも納得できるものではなかった。

この著者 スティーヴン ミズン 氏は、言語と音楽に共通の先駆体があったという。
コトバでもなくウタでもない、何か音楽のようなコミュニケーション体系をつかって、僕たちの祖先は暮らしていたと。

それを「Hmmmmm」と名付ける。
まるでハミングを思わせるその名称には意味があり
H Holistic 全体的(単語的でない)で
m Multi-modal 多様式的(動物の鳴き声のようにパターン化していない)で
m manipulative 操作的(こっちおいでの動作みたいな)で
m musical 音楽的で(音程やリズムがある)
m mimetic ミメシス的(模倣的)な
そのようなコミュニケーション体系だという。
それを「歌うネアンデルタール」と表現したのがこのタイトル。

考古学、脳科学、言語学など様々な角度から導かれる論は説得力があり、エキサイティングだ。

遙か昔の地球には、まだ言葉を手にしていない僕たちの祖先の歌声が響いていたのだ。

by iidamasaharu : 22:40 | コメント (0)